かめのえんそく




スポンサーサイト :: --/--/--(--)

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. スポンサー広告
舞台「芸人交換日記」 :: 2011/08/09(Tue)

DSCF3735.jpg

8月7日(日)東京グローブ座にて「芸人交換日記」のお芝居を観て参りました。
13時からの追加公演と17時からの東京千秋楽。
舞台用語ではマチネとソワレというそうですが、普段、使い慣れない単語を使うのは
ちょっと背伸びしてる感があって恥ずかしいので、普通に昼公演と夜公演でいいやw

もう10年以上前、姉と一緒に大阪の小劇団「リリパットアーミー」にハマって通ってた時期もありましたし
芝居を全く観たことがない訳ではないのですが(どうでもいいけど中学時代は演劇部w)
ここから先の感想文は芝居通の人間ではなく、
お笑い芸人オードリーのファンである私が自分の思いを徒然なるままに書き綴ったものです。

がっつりネタバレを含みますので、大阪公演で初めて観劇する方、
DVD発売までお楽しみにしておきたい方はスルーの方向でお願いします。





この芝居の脚本が仕上がったのは丁度1ヶ月前ぐらい。
本格的な稽古が始まって約2週間での公演。
主演の2人はそれぞれ別の仕事のスケジュールもびっしり詰まっていて、
特に若林に関しては、初めての本格的な芝居での主役抜擢。
ラジオで聞くところによると本1冊分を暗記しなくてはいけない程の膨大な台詞量。
こんな言い方をしては失礼だと思いますが「ホンマに大丈夫なん!?」と思いました。

稽古はいつも他の仕事が終わった夜中に始まり、
日によっては朝の5時まで稽古した後に、そのまま次の仕事に行って、
その仕事の収録も夜中の1時過ぎまで。
別の仕事の休憩時間の合間にも必死になって台詞を覚えて、
本当に寝る間も惜しんでの一人24時間テレビ状態。
台詞を覚える以前に体、大丈夫なん!?

勿論、あの怒涛の2009年を乗り越えてきた人だし、
芝居に関しては素人でも舞台には慣れてるし、
本番には強い人だという事もわかってる。

でも、やっぱり心配なんだよ、ファン心理として。
チケットもあっという間の完売でプラチナチケットになり、
周りの期待が高い事もわかってるし、
本当にものすごいプレッシャーだっただろうと思います。

収録のANNでは本番2日前にして「昨日、また台詞が飛んだからね」という話もしていましたが、
その次の日のゲネプロではツイッターで賞賛の嵐。
無事に仕上がったんだ、良かった~!と、
まるで親戚のオバちゃんのようにホッと一安心しました(笑)

原作の小説は舞台化の話が出る以前に読んでいたのですが、
小説…というか完全なる交換日記形式の、言うなれば書簡集みたいな感じ。
これを3人芝居にするという事で、どんな形で表現するんだろう?
というのも興味がありました。

舞台上は上手側手前が甲本の部屋、下手側手前が田中の部屋。
2人の部屋の間に交換日記の受け渡しをする郵便受け。
2人が実際にノートをやり取りしながら話が進んでいきます。

彼女の部屋に転がり込んでいる甲本の部屋はシンプルながらも赤系統のポップな感じ。
田中の部屋は畳むき出しの地味~な和室でしたが8畳分はあったので、
リアル春日さんちよりも広いです(笑)
それぞれ、こじんまりしたテーブル、テーブルの上には卓上ライト。
シングルサイズのベッドに衣装かけ、姿見の鏡もあります。
甲本の部屋にはテレビもあって、そのテレビ画面に開演前は5分前から1分ごとのカウントダウン。
1分前にはカチカチ…と秒針の音が鳴り始め、開演時間ぴったりに上演開始。
上演中は交換日記の日付が映し出されます。
田中の部屋にはポット(ボロっちい魔法瓶形式のもの)も置いてあったかな。

段上になっている上手側奥には保健室の仕切りみたいなパーティション。
真ん中には公園のベンチと漫才用のサンパチマイク。
下手側にはカウンターとスツール。
その時々のシチュエーションによってTSUTAYAになったりバーになったりする使い方が面白かった。

主題歌はフジファブリックの「若者のすべて」
オープニングにまるっとかかった他、クライマックスのシーンでも流れるんですが
これってズルくないですか?
(褒めてる)
歌詞がこの舞台の世界に絶妙にマッチしてるのは勿論、
夢の半ばで夭折してしまった志村(ボーカルの人)のことも合わせて連想してしまうと、
どうしたって泣かせに来ているとしか思えない。
すごく良い歌です。
DVDになったら、フジのファンの人にも観て貰えたら良いなぁと思います。


劇の前半、交換日記の3冊目ぐらいまでは2人の掛け合いのテンポも小気味良い笑えるパート。
田中圭くんの芝居をちゃんと観るのは初めてですが、本当に演技が上手い!
ハイテンションでコミカルで、本当にこういう芸人さんいそうやなぁという感じ。
実際の所、オフでは根暗だったり人見知りだったりする芸人の方が多いとも聞いたりしますけど。

原作を読んだ方ならわかると思いますが、甲本ってホンマどうしようもない男なんですよ。
お金にルーズな借金大王で彼女に養って貰っているヒモ状態のくせに女遊びもしてるし、
芸人としてはネタも書けない。
でも、どこか憎めない可愛げのある、お茶目で繊細で喜怒哀楽の激しい魅力的な人物になっていました。

泣ける芝居だという前評判が高かったのですが
(まぁそれは原作を読んだ時点で既にわかっていましたが)
私が1番泣けたのは、この甲本の最後の長い独白のシーン。
ずっと追い続けてきた芸人として成功するという夢を諦める事の悔しさ、
田中を思うからこそ身を引く決心をした甲本。
そして、漫才に対する熱い思い。
力一杯、声を振り絞って「オマエと漫才してぇよ!イエローハーツで漫才してぇよ!!」
の叫びには本当に胸が苦しくなる程の思いが溢れていました。

甲本が彼女の久美に甘えてイチャついているシーンは、ほのぼのとオモシロでした。
そして仲直りの情熱的なセックスシーンは、完全なる下ネタだけど超オモシロでした(笑)
久美さん、大人しい清楚なイメージなのに「オ~、イエ~ス!」ってw

久美役の伊勢佳世さん。
イキウメという劇団に所属する舞台女優さんで、
この方も健気で尽くすタイプの面倒見の良い女性
(でも本当にこんな男でいいの!?)の久美のイメージぴったりでした。
甲本の娘、黄染ちゃん(女子高生)との2役を演じ分けていましたが、
この娘さんの涙ながらの独白シーンも見せ所のひとつ。

若林は…多分、演技が上手いとかそういう事ではなく、本当にハマリ役だったと思います。
ANNで芸人と俳優の演技の違いについて、
俳優は一から自分にない部分でもキャラクターを作り上げて演じていくのに対して
芸人は自分が持っている引き出しの中から役柄に対するイメージを膨らませていく、
というような話をしていましたが、それがすごくよくわかる気がしました。

長い間、売れない悶々とした時期を過ごした後、いきなり爆発的に売れたオードリー若林と
イエローハーツ(後のタナフク)田中は同一視する訳ではないけど、
やはり何処か重なる部分があります。
原作、脚本を執筆し、舞台の演出である鈴木おさむも
「若林はドキュメンタリーだから」と話していたそうですし、
当然、それを見越した上でのキャスティングなのでしょう。

性格的にも芸に対してストイックで、若干ネチネチしているところ(笑)が被ってますよね。
交換日記を始めた当初の能面ヅラでの「嫌です」とか
柔らかい口調の中にしっかりと毒を仕込んで嫌味をいう様は
春日を相手にしている時の若林そのものでしたw

最初は動の甲本、静の田中という感じだったのが、
交換日記が進み、笑軍天下一決定戦という目標に向かって歩み寄ってからは、
2人揃ってヒートアップしていきます。

「イエローハーツ、笑軍天下一決定戦1回戦合格!」「2回戦合格!」
テーブルの上やベッドの上に立ち上がり、ハイテンションで叫ぶ田中。
夜公演の時にはラッパーがマイクを持ってパフォーマンスしてるみたいな怪しげなステップ付きw
これって、その場でのアドリブだったのかな。
圭くんも合わせるように動いていました。

甲本が病で死にかけている・・・と甲本の娘から、
甲本の解散してからの思いを綴った交換日記と娘が書いた手紙を受け取った田中。
交換日記を床に叩きつけ、冷たく、怒りの感情を露に甲本を罵ります。

「ふざけんなよ!
 お前から一方的に解散切り出されて俺がどんだけしんどい思いをしたのかわかってんのか!?」

これがすごい迫力で、若林、怒らせたら怖ぇ!と思いました。
(その感想、なんか違う)
原作を読んでるので、その後、すぐに「ごめんね…」になるのもわかってるんですが、
田中としては、そうでもしないと自分の心の動揺を抑えきれなかったんでしょうね。

私的には甲本よりも田中の気持ちの方がわかるような気がします。
いや、気持ちがわかるというか、今の田中は本当に幸せなんだろうかと思って。

11年間追い続けてきた夢を諦めた甲本は、めちゃくちゃ辛かっただろうけど、
最終的には自分の意志で、芸人を諦める道を選んだ。

一方の田中は、周りの大人達の思惑や、甲本が選んだ道故に
否応がなしに、タナフクとして生きる道を選ばざるを得なかった。
本当はずっと甲本とコンビを組んでいたかったけど
家族ができた甲本を無理に引き止めることはできず
「甲本のために福田と組むんだ」と言われてしまう。
勿論、そのお陰で田中は芸人として成功し、今も尚、夢の続きを歩んでいるのですが、
果たして、それが田中にとっての本当の幸せだったのかな。


売れるって辛いんだね。
毎日、焦る。
毎日、怖い。

売れた後、今の位置をキープし続けなければいけない苦悩を
現役の売れっこ芸人である若林が口にするのは、ものすごくリアルに感じられました。
これ言わせちゃいますか!?みたいな。

元はライバルだった福田と新しくコンビを組み、
きっと福田との間にビジネスパートナーとしての信頼関係はあっても、
気心の知れた関係ではない田中の方が、
若林より一層、過酷な境遇だとは思いますが。

甲本はよく噛む。ネタ合わせをサボる。
福田はネタをすぐに覚えてくれるし、ネタも一緒に作ってくれる。
それでも、甲本とやってた時が、一番楽しかった。
なんにもなかったけど、あの時の方が今より楽しかったかもなんて思っている自分がいる。

嗚咽混じりに、本物の涙をポタポタ流しながら語る田中(若林)の影に、
どうしてもオードリーの歴史や春日の存在を感じてしまったのは、
私がオードリーファンだから。
そのファン心理が邪魔をして、純粋にイエローハーツの物語の世界に
入り込めていなかったかもしれないです。
でも、あの若林の泣きの演技には魂がこもっていたし、本当にすごかった。

圭くんのモバイル日記で
「若林さんは自分と話が重なるから、稽古から台詞の練習をする度にぎゃん泣きしていた」
とバラされていましたが(圭くん、貴重な情報ありがと~v)
自分の気持ちと田中の台詞がオーバーラップしてたのかな。
ただただ、切ないです。

そして、最後の天国漫才。
この世では解散してしまったコンビが、天国で再会しサンパチマイクを前に漫才します。
タナフクの田中はグレイのジャケットを着ていましたが、
甲本と漫才する時にはイエハーとして、甲本とお揃いの黒いジャケットに着替え直します。

ここからは漫才師としての若林の本領発揮。
満面の笑みを浮かべ、圭くんをリードしながらのプロの漫才です。
圭くんも飲み込みが良いのか、とても結成2週間とは思えない、息の合った素晴らしい漫才でした。
昼公演では1回、若林が噛んじゃってましたけどw

漫才のくだりの中で「甲本はよく噛む」という話があったので、
その前にオマエが噛んで、どないすんね~ん!と心の中で突っ込んでおきましたw
でも、その噛んだとこが、また面白かった(笑)

初日にも参加した相方ちゃんによると、その時は圭くんが結構な勢いで噛んでいて
若林がツッコミながらフォローしていたそうです。

それまでずっとすすり泣きが絶えなかった客席も、天国漫才に本気で笑い泣き状態。
果たしてこれがハッピーエンドなのかどうかはわかりませんが、
笑ってラストシーンを迎えられたことに救われました。

カーテンコールではスタンディングオベーションが巻き起こり、
千秋楽は5回ぐらい出てきてくれたのかな。
最後の1回は若林だけ先に出てきて、後のふたりがわざと出てこないという弄り付きw
若林が中心となって、客席の左右に腕を振ってご挨拶。
昼公演の時には、若林が最後に自分の胸元を指すジェスチャーをして、
圭くんにオレに拍手しろ!と強要(笑)
わちゃわちゃした様子が、とても可愛かったです。

これは劇とは直接関係のない話ですが、昼と夜の公演の間に、
おっそろしい程のゲリラ雷雨が降りまして。
今まで大事な事がある時には、いつも雨を降らせてきたという伝説の雨男若林氏ですが、
これは気合を入れ過ぎでしょう!
(私も自他共に認める立派な雨女なので、人の事はとやかく言えませんが)

何とか本降りになる前に喫茶店に逃げ込んだものの、バリバリバリバリ~!!!!!
「こりゃ、近くに落ちたな…」と、ちょっと怖いぐらいの激しい雷雨でした。
開演20分ぐらい前には、若干マシになってきたので、それほど濡れずに会場入りできましたが
当日券の抽選で並んでいた方達は本当に大変だっただろうなぁ。
開演後も、また雷雨が激しくなったのか、若林が台詞を言っている時(静まりかえっている時)に
雷鳴がかすかに被って聞こえたのが、ちょっと笑えました。
(若ちゃん、すまぬ)


今まで書いた文を見直して、これでもダラダラと結構な長文になってしまいましたが、
ここまでに書いてこなかった、お気に入りのシーンなど。

クリスマス、公園で漫才を練習するイエローハーツ。
客席にお尻を向けた状態で2人で、はたき合い、すかし合い。
じゃれ合ってるみたいでカワユシ。
お互いを褒めあうシーンも良いですね。

後は、笑軍に出る為にスーツに着替えるシーン。
昼公演は相方ちゃんが、朝イチでぴあに並んでC列中央付近をゲットしてくれたので
ホント目の前でネクタイを締め、ジャケットを羽織る様子を、思いっきり舐めるようにガン見しました。
若林、めっちゃカッコ良い!!(ミーハーと言わば言え)

それから、これは自分で気づいた訳ではなく、よそ様のツイッター情報ですが、
田中が甲本に遅ればせながらのバースデイプレゼントを渡すシーン。
原作では2月6日だったのが、舞台では2月9日になっていたとの事。
2月9日はオードリーファンならお馴染み、きゃすがさんのお誕生日なんですが、
おさむ、やっぱり春日に気ぃ遣ってんのかなw
これは大阪公演の時に、自分の目でもしっかり確認してみたいと思います。

この芝居の中ではキーになる台詞がいくつかあって
「夢を諦める才能」というのは、正直ピンと来ない部分もあったのですが
「夢を諦めるな。
 もし諦めてもいい時があるとしたら、
 その夢を諦めてでも、幸せにしたい人ができた時だからな」
「『やろうと思ってた』と『やる』の間には
 実は大きな川が流れている」という甲本の言葉は胸に響きました。

私はこれまで、そんなに大きな夢を持った事も、
人生が変わる程の挫折を味わった事もなく、
どちらかと言えば、時の流れに身を任せ、のほほ~んと生きてきました。
それが一概に悪いことだとは思わないけど、
本当に夢を諦めたことのある大人の方や、夢に向かって歩んでいる若い人にとっては
たまらない話だっただろうなぁと思います。
自分も同じような経験をした芸人さん達が絶賛するのはわかる気がします。

春日は7日の昼公演に来ていたらしいという噂を耳にしましたが、どんな風に思ったのかな。
ある意味、若林以上にガードが固い春日なので、なかなか本音を漏らしてくれないとは思うけど。
春日が、この舞台を見にきたという、ただそれだけで、なんだか胸がキュンとします。
これって恋ですか?

とまぁ、しょーもないオチをつけてしまいましたが、
これにて一旦、舞台の感想文は終了。
舞台を見て、オードリーについて諸々思ったことなどは、また別の機会に。
最後にもうひとつだけ。


オードリーの漫才見てぇ~!!!

  1. オードリー
  2. | trackback:0
  3. | comment:2
<<どうでもいいけど | top | ブログ名、変わりました>>


comment

こんばんは。
この舞台とっても観たかったんですけど、チケットも取れなかったし
他の予定も入ってしまったので断念したので、じゅんこさんの感想とても嬉しいです。
ありがとうございました。
圭もイセカヨさんもフジファブも大好きだし、DVD欲しいなぁ。
遠征お疲れ様でした。
  1. 2011/08/09(Tue) 22:37:27 |
  2. URL |
  3. ぽっけ #X/YHmV8s
  4. [ 編集 ]

>ぽっけさん
お久しぶりです!
このブログで、この記事はあまり需要がないだろうと思っていたので、コメントを頂けて嬉しいです(笑)
DVDは11月16日発売予定でamazonで予約も受け付けていますよ。
多分、買っても損はない…と思いますw
  1. 2011/08/11(Thu) 00:16:10 |
  2. URL |
  3. じゅんこ #dJw77bqw
  4. [ 編集 ]

comment


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://yuzubaka.blog88.fc2.com/tb.php/1169-b9cd85af
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。